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原発の代替は天然ガスのはずですが…!? [原発]


 前記事で、「原発の代替として、一番ふさわしいのは、いまのところ、熱効率と経済効率の両面から見る限り、天然ガス火力発電しかないのです。」と、書きました。

 どうして、最新の天然ガス火力発電(Natural Gas-fired Advanced Combined Cycle)がよいのでしょうか。

 通常の火力では、燃焼熱で水蒸気を作り蒸気タービンを回し、その力で発電機を回して発電します。これだと、効率は最大でも47%くらいにしかなりません。

コンバインドサイクル発電.jpg

 最新の天然ガス火力発電では、コンバインドサイクル(Combined Cycle)発電という方式を取り入れているのです。
 「コンバインド(Combined)」とは「結合した」という意味だと思います。ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせて発電機を回す複合サイクル発電なので、熱効率が60%という高さになるのです。
 まず、ガスの燃焼でジェットエンジンと同様にガスタービンを回し、さらに、その燃焼ガスの熱で水蒸気を作り、水蒸気タービンを回し、二つのタービンの力を結合して発電機を回すので効率が向上したのです。

 同じ出力の発電所を作る場合、原発に比べて天然ガス火力なら、十分の一の面積があれば建設が可能だと聞きます。建設費も十分の一で済むそうです。建設期間も、十分の一くらいで可能だと思います。

 天然ガス火力は利点がいっぱいあります。気がかりなのは、天然ガスが将来的にも安定供給が可能なのかという点だけです。米国でシェールガス革命と呼ばれる採掘方法の改良が行なわれ、安定供給が見込めるのではないかと期待しています。

 しかし、現行の日本の電力行政では、コストに一定の比率を掛けて、電気料金を決める方式になっています。コストの高い原発を止めて、コストの安い天然ガス複合サイクル発電に切り替えると、大幅なコストダウンになってしまいます。これは、電力会社の利益も目減りしてしまうことを意味します。
 脱原発をするのはよい事だと思います。
 でも、電力会社の経営者が、自分達の役員報酬が減ってしまう天然ガスを大幅に取り入れるでしょうか。反対に、再生可能エネルギーという大義名分を振りかざして、原発よりもコストが高い太陽光発電に向かうのではないかと心配しています。

 本来ならば、電気代はもっと安くできるのです。電力会社の経営者や、その取巻きたち(政治家や、役人、御用学者、協力会社、提灯記事を書く記者など)の懐に入るカネを増やすために、わざとコストの高い原発を推進し、利用者に高い電気代を押し付けてきたのが、いままでの日本の電力行政だったのですから…

(by 心如)
 


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shira

 はいはい、このコンバインドサイクルの話を日本ガスタービン学会の方も力説していました。コンバインドサイクルは熱効率60%で、現在地上最高効率の機関なんだそうです。これに比べるとクルマのエンジンなんてラジエーターから熱を捨てまくってますから。
by shira (2011-08-05 21:44) 

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